ドイツ人画家ウォルター・シュピース、オランダ人画家ルドルフ・ボネ、メキシコ人画家ミゲル・コバルビアス、 カナダ人音楽家コーリン・マックフィー達だ。彼らはこの地で、自分たちの芸術観をバリ人達に伝え、バリ人達はそれらを昇華して新たなスタイルの芸術を生み出していく。バリ・ルネッサンスといわれる時期だ。
以来、ウブドゥはバリアートの中心として知られることになる。バリの芸能・芸術に興味を抱いた西欧人は、1930年以降も続々とこの村を訪れた。しかし、南部リゾートエリアの発展とそれによる観光公害の様子を目のあたりにし、その姿を反面教師として、ウブドゥは村と観光を共存させる努力を始めたのだ。大型ホテルやショッピングセンターの建築を拒否し、村営の観光案内所を持ち、村人が協力しあって「バリの村」であり、「観光地」である今のウブドゥを造りだした。
さわやかな朝日が田園風景に差込み、市場に活気があふれる朝。 田んぼを手入れする村人が汗を流し、笑顔の子供たちが通りを駆け抜ける昼下がり。 そして夕暮れどきには、どこからともなくガムランの調べが聞こえてきて、不思議な安らぎが心を満たす。
観光化が進んでも、ウブドゥの素朴な雰囲気は昔のままだ。 |