パウォン寺院は、シャイレンドラ王朝のインドラ王 (782-812) の墓であり
遺骨の灰が納められた、 というのがカスパリスをはじめとする学者の見解である。 ボロブドゥール遺跡の東 1.8km 、中部ジャワ州マグラン郡ボロブドゥール村に位置するこの仏教寺院は、 保存状態良好で、仏教寺院としてはすらりとした形状をもつ。この寺院は北西向きに建てられており、 これは
ブッダの功績を称えてその生誕地の方角に向けられたと推測されている。
他の多くの寺院と同じく、基壇、体躯部、頭部の三部構成である。その基壇に施された彫刻や、 入り口に配置されたカーラ・マカラは注目に値する。
しかし、残念ながら寺院内部は何もない空の部屋である。
入念に観察してみると、なんらかの像が安置されていた痕跡が認められ、何者かによって持ち去られたものとみられる。カラン・トゥンガーの碑文に
よると、パウォン寺院の内部に光り輝く像があるという この記述から紛失したこの像は青銅でできていたのではないか、というのが現地学者の一般的な意見である。 |